<スカイ・クロラ>シリーズ
いま、秋月キョウがハマっている書籍シリーズがあります。今日はそれを紹介しますね。
スカイ・クロラ 森博嗣/著
靴のサイズは、ずっとこのままだろう。
なぜなら僕たちは大人にならないから。
なれないんじゃない。ならないんだ。
戦闘機に乗って、戦争をする。それが、僕たちに与えられた仕事。
気がついたら知っていた。戦闘機の乗り方も、襲撃する右手の感覚も。
だけど知らないこともある。
僕の前に、この機体に乗っていたのは誰 !?
どうしてみんな、僕のことを知っているの ?
僕はまだ子供で、ときどき、右手が人を殺す。その代わり、誰かの右手が、僕を殺してくれるだろう-。近未来を舞台に、戦闘機パイロットである「僕」の日常を描き、「死とは」の問いに挑む。
全5巻と短編集1巻の、6冊で編成されている<スカイ・クロラ>シリーズ。最初は興味本位で、最近ハマっている図書館本で借りてみたんですけど、意外に意外、ハマってしまいまして【笑】 今のところ、4巻までを読んでいます。
スカイ・クロラの特徴は、各巻ごとに一人称の主人公が違うこと。
しかし、主人公の一人称はみんな共通してなぜか、「僕」。だから、最初の部分を読んだだけでは、今回の主人公が誰なのかの特定はできないんですねぇ。これが割とおもしろい。読み進めていくうちに、「あっ、この人は○○さんだ!」と発見できた時はうれしくなりますよ。
そして、もう一つの特徴はなんといっても、「飛行機」と「パイロット」。
主人公が男性であっても女性であっても、共通してみんながパイロットの職種についています。彼らはどこかの戦争の中、戦闘機に乗って敵を打つ落とすことを仕事にしているのです。小説の中には戦闘機に乗って操縦しているシーンがよく出てきますが、そこらへんもうまいこと表現されています。ただ、専門用語が多いので慣れないうちは戸惑うかも・・・。
最大のポイント、・・・・・「キルドレ」。
<スカイ・クロラ>シリーズで最も重要なポイントとなるのが、「キルドレ」です。彼らは年を取らず、ずっと永遠に子供の姿でいる人間。でも、「不老」であって「不死」じゃないので戦闘機乗りに就く人が多いとか。キルドレは普通の人間よりも感情の上下が少ないみたいで、恐怖も興味もほんの少しで生きているようです。だから、死ぬこと自体をあまり怖いと思わないみたいですね。
キルドレは、そんな特殊な人間として社会で特別視され、利用される存在です。一生、子供の姿の彼らは、どれだけ生きても心も純粋なんですね。それをどろどろを汚れてしまった大人たちが勝手な解釈でめちゃくちゃにしてしまう。可哀想で、でも本人のキルドレたちは、それを可哀想とは思わない。純粋無垢な心がとても素敵なのがキルドレです。
いろんな小説を読んでいると、その本の雰囲気ってありますけど、今回の<スカイ・クロラ>は、どっぷりと独自の雰囲気を醸し出しているイイ例だと思いますね。私の場合ですけど、キルドレたちの考え方が心にすっと降りてきて、不思議と同調できるような気分になりました。そしてなりよりも、深く考えたくなる本である、そんな風に思います。
スカイ・クロラを読んだ後に、都会の電車からの景色を見ると本当に地上っていうのは、何かが沈殿している、どろどろしている、そんな印象が強くなって知らないうちの空ばかりを見るようになりました。
とても素敵な作品です。たくさんの人に読んで欲しい。特に現代の若者たちには読んでもらいたい作品ですね。
嬉しいお知らせも入って来ました。なんとこの<スカイ・クロラ>シリーズ
アニメ映画化します!!
監督は「攻殻機動隊」、「イノセンス」を手掛けた押井守監督!なんと4年ぶりの新作らしいです。つい、この間「イノセンス」も見ましたけど映像がすごかったです。アニメなのに、こんなリアルなんだ!ってビックリしました。
今回の<スカイ・クロラ>も、予告編を見ましたけど雰囲気出てましたね。小説の雰囲気をそのまま、それ以上も引き出してくれているような映像です。公開は8月2日に全国公開だそうです。声優さんは、あのハリウッドスター菊池凛子さん、そして日本映画には欠かせない加瀬亮さんです。今から楽しみにしてますvv
スカイ・クロラ 公式ホームページ http://sky.crawlers.jp/index.html

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